「遊ぶキモノ市」

新企画、キモノ市は「難しいこと抜き」の「遊びがいっぱい」です!

半衿付けをしながらのミーティングや、モデルを使っての写真撮りなど、準備しながらもアイディアを出し合い、面白い企画に練り上げました。

「アンティークキモノの販売」
キモノの知識は折り紙付、京都の帯屋の娘さんだという堀金和美さんのお店です。今回の企画のお姉さん的な存在で、訊けばなんでも答えてくれる頼もしさ。

当日はキモノを幅広く揃えていただきますのでお楽しみに。

「キモノに着せかえ、着付けルーム・きものの樂校」
パパッと着付けてくれるのは着付け師の山岸望さん。昨年のジャポニスムでお手伝いいただきましたが、上手ですよ〜。
「えっ、カワイイ」が口グセで、日々カワイイを追い求めています。

今回は写真を撮って楽しもう、という企画ですのでレンタルの時間は60分程度。15分から20分で着付けます。一回2,000円です。

「キモノよろず相談所」
周りに聞ける人がいない、呉服屋さんに聞くのは敷居が高い、などの細々とした疑問、質問にお答えします。

「キモノリメイク楽学」
楽学さんはキモノの生地でモンペや巻きスカート、髪飾りなどを作っています。種類豊富なモンペは生地の組み合わせが肝です。今のうちに買っておくとこれからの季節に重宝しますよ!

「小道具貸し出し」
刀に扇、煙管に傘!写真用のアイテムを多数用意しておきますので、色んなものになりきって最高の一枚を撮ってください!

「遊ぶキモノ市」は4月16日松本ジャポニスムの縄手通り東側で開催します。遊びに来てね!


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稽古場風景⑥津軽三味線

言わずと知れた津軽三味線。縄手通りにほど近い菊岡まつ乃三味線スクールにお邪魔しました。

ちょうど宮沢三姉妹のお稽古中。

三人揃って「六段」という曲を聴かせてくれました。

津軽三味線は「太棹三味線」という種類で、その名の通り棹が太く、胴も大きめ。
小さい子が弾くとまさに「三味線にぶら下がっている」みたいです。

これ、本当に弾いています。難しい速弾きをこんな小さな手で。かなりの技術。

それもそのはず、この三姉妹は皆、小学校に上がる前から稽古を始めているんです。

一番上の莉乃音ちゃんは昨年、小学生の部全国一位に輝き、次女の愛乃音ちゃんも今年同じコンクールに挑戦するそう。三女、詩乃音ちゃんもかなりの腕前。

なんだか松本の津軽三味線は大盛り上がりなのです。

松本ジャポニスム、津軽三味線は13:05から!熱い演奏を是非お楽しみください。


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けん玉・Zuku Kendamas

今年もけん玉屋さんがやって来ます!

カラフルなけん玉の販売だけでなく、けん玉の技も見せてくれます!

体験のコーナーでは技を決めるとオリジナルステッカーをプレゼント!

楽しさいっぱいのZuku Kendamas(ずくけんだま)のけん玉屋。

大人も子どもも、けん玉する人寄っといで!

4月16日松本ジャポニスム、縄手通り幸橋でお待ちしています!


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稽古場風景⑤邦楽囃子・清鼓会

歌舞伎の舞台で打ち鳴らされる邦楽囃子。
松本に小鼓や太鼓を教えてくれる教室があるのです。しかも第一線で活躍する演奏家が講師を務めています。

藤舎清之先生です。

邦楽界で長く囃子を牽引してきた方で、NHKの邦楽番組を見ていると頻繁に出演されています。

小鼓は音を出すこと自体が難しい楽器で(その気難しさが魅力ではあるのですが)鼓らしい音がするまでにある程度時間がかかります。そこを最短にしようとあらゆる方法を使って教えてもらい、初めて「ポン」の音の出た感動は忘れられません。

今回のジャポニスムでは、長唄と端唄で楽しむことができます。長唄では曲の場面に合わせた様々な表情を、端唄ではお座敷の賑わいをより感じてもらえると思います。

4月16日、邦楽囃子の出番は2回!
12:00〜 長唄・囃子
13:40〜 端唄・囃子
贅沢な空間に酔いしれてください。


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稽古場風景④能楽・澤風会

宝生流の能楽師である澤田宏司先生のお話と謡(うたい)が興味深くて、お邪魔だとは知りながら何かと足を運んでいる能楽の教室。

先生の気取らず、真剣に能楽に取り組まれている姿勢が人を惹きつける力になっています。

稽古場にはお子さんから年配の方まで、幅広い年齢層のお弟子さんがやってきます。
先生の仕舞をじっと見つめる視線で、全員が先生を慕っているのが伝わってきます。

お稽古とはいえ、生の謡は迫力がすごい。

そういえば昨年の舞台で能囃子が始まり、気合いの入った掛け声が聴こえた途端に境内の鳩が一羽残らず飛び立ったのはちょっと面白かったですね。生の迫力が鳩に伝わったのでしょう。

今回のジャポニスム四柱神社の神楽殿、最後を締めくくる能楽の舞台は14:10から!

さらに!舞台終了の瞬間からワークショップを開始します。どんどんご参加ください。お待ちしています!

 観るだけじゃない、能楽を体験してみよう!

今回、能楽についてはジャポニスムの舞台の翌日にもお楽しみがあります。
「春宵の舞 能とバロック音楽の刻」4月17日(月) 松川村 すずの音ホール 18:30開演興味がある方はこちらもどうぞ。


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工芸・ハリコチドリ

工芸・ハリコチドリ

オモシロコワカワイイ、張り子細工。

ハリコチドリさんの作品をなんだかジッとみつめてしまうのは、解るのに時間がかかるから。カワイイだけでもない、コワイだけでもないし、オモシロイだけでもない。

モチーフや素材の和紙からは子どもの頃の記憶を呼び起こす作用もあるようです。

作品の世界観にすっかりやられてしまったジャポニスムは、こっそりコラボの計画を進めていました。

ジャポニスムのチラシに毎回登場する裃(かみしも)をつけたカエルをハリコチドリさんと作りあげようと考えていたのです。

2月6日、ハリコチドリさんのスケッチブックを見ながら、カエル愛好家も交えてアイディアを出し合い、カエルの種類はヒキガエルに決定。

ハリコチドリさんはカエルのかぶりものを制作、ジャポニスムは衣装と小道具、それから中身の人を探すことに決め、別々に作業を続けていました。

そしてついに4月1日、エイプリルフールに結果を持ち寄り、合体させることができました。これは近年稀に見る面白すぎる瞬間でした。

写真を撮るために縄手通りに出ましたら、第一声。
「コワイ〜」
小さな女の子が親に訴えていました。私たちは大爆笑でしたが、中身の人は少し複雑だった様子。

名前は「ガマ竹具太夫」
流しの義太夫語りです。もちろんジャポニスム当日も来てくれます。

見つけたら「たゆう」と呼んであげてください。とても偉い方なので返事はしませんが。

4月16日松本ジャポニスム、ハリコチドリさんのブースでは、皆さんもお面を被って写真を撮ることができます。張り切って妖怪になりましょう!

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お稽古風景③ 吟詠・詩舞(しぶ)寿岳流信濃吟詠会

「詩吟って何だ?」

昭和の詩吟人口は凄まじく、皆さんの周りにも「詩吟をやっていた人」が必ずいます。少し訊いてみるだけで「おばあちゃんが」「親戚の〇〇さんが」という話がぼろぼろ出てくると思います。

実は私も全くの無知。まずは稽古場に突撃です。

場所はなんと、まるも旅館の真向かい。電器屋さんの隣に階段があり、そこを登ったところに稽古場があります。こんな近くに稽古場があったのは知りませんでした。

お稽古を始めたばかりの子どもたちが舞扇の開きかたを教わっているところに遭遇しました。

大人たちが簡単に開いてみせる扇は「グググ…」と力を入れても開きません。頭の中に「?」マークを浮かべているのがかわいい!

ここからは大人のお稽古。ガラリと雰囲気が変わり真剣そのものです。今回はマイクの前に立つ吟詠と舞を舞う詩舞の二人で構成されています。吟詠は迫力の声量で、先ほどまでお話ししていた人とは別人のようです。

吟詠は漢詩や和歌などを詠むので、日本語をとても大切にしています。

そして詩舞。一番の感想は「かっこいい!」でした。そして非常にわかりやすい。

吟詠自体が非常に短いので、余分な部分がないんですね。それは分かりやすさに直結しています。

しかも当日は、吟詠の内容を紙で配ってくれるそうなので、もう心配はありません!難しくないし、面白い!是非、生で体感してください。

松本ジャポニスム、吟詠・詩舞の舞台は、四柱神社12:40〜。時間が非常に短いです!お見逃しなきようご注意ください。

15:00〜のワークショップでは舞扇を使った簡単な舞を体験できます。こちらも色々練っていますのでご参加くださいね!


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長唄・翔英会「あたま山」

長唄は歌舞伎や日本舞踊と共に発展してきた三味線音楽ですが、皆さんが耳にする機会は意外なところにもあります。

それは寄席です。噺家さんが高座に向かって歩いてくるときの出囃子の多くが実は長唄だったりします。古今亭志ん朝「老松」や柳家喜多八の「梅の栄」が好例です。

そんな落語と長唄の関係がより深まってできたのが「ユーモア邦楽・あたま山」です。今回のジャポニスムで聴くことができます。 

         …

元々は変な落語でして、ケチな男がさくらんぼの種を「もったいない」ってんで飲み込んじまった。すると頭のてっぺんに芽が出てくる。男はケチなもんだからこれも「もったいない」とそのままにしておいた。

そのうち頭の上に木が生えて、(元がさくらんぼだっただけに)桜の花が、今を盛りと咲き誇る。噂を聞いた人たちが花見に集まる、ひと儲けしようと茶屋ができる、三味線太鼓で呑めや歌えの大騒ぎ。さすがの男も今度ばかりは「もったいない」とも言っていられない。すっかり頭を抱えこんでしまい、とうとう頭の木を抜くことに。

力まかせに引っこ抜いたら、大きな穴が空いちゃった。痛くも痒くもないからと、そのまんま外を歩いてたら、雨に降られ、水が溜まって池ができた。

噂を聞きつけた人たちが今度は夕涼みに集まりはじめた。舟でも出して涼もうじゃねえか、おっいいね芸者でも呼んでパーッとやろうじゃねえか、てんでどんちゃんどんちゃんやかましくって寝られない。

男はもう耐えられなくなって、自分の頭の池に身投げして、とうとう死んじまったそうで。

上記は落語のあらすじ。とっても不思議な噺ですが、これが長唄になると…。

作詞は安藤鶴夫。「アンツル」の名で知られた昭和の落語評論家です。唄の中の男は独り者ではなく夫婦の物語になっており、最後のシーンは夫婦の心中への物語に発展しています。

さらに常磐津や木遣音頭など遊びがいっぱい入っているうえ、四季も織り込まれており、これは発明であり傑作なのです。

お囃子入りで舞台はより一層華やかになります。お囃子も長唄もいつもと違う表情を見せてくれると思います。これってすごく贅沢ですよ!

長唄・囃子の舞台は四柱神社12:00〜。
「あたま山」の他にも長唄三味線の魅力が伝わる「チンチリレン」など、遊び心たっぷりで皆さんをお迎えします!


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工芸・へんみ櫛店

ジャポニスム初回から参加している「へんみ櫛店」の逸見英隆さんが参加している展示会に出かけて、ゆっくりお話を聞いてきました。

木曽の伝統工芸であるお六櫛。櫛の形や櫛の歯にも種類がたくさんあって、髪質だけでなく、生活のスタイルでおすすめの櫛が変わるそうです。

「ご自由にお試しください」の櫛が並べてあったのですが、春休みの小学生の姉妹が近づいてきて興味を持った様子。逸見さんの「使ってみてください」の一言で髪を梳き始めました。

するとホワホワしていた細い毛が、櫛の通ったところから「しとっ」とおさまって、キレイな黒髪に変わっていきました。驚きです。

硬いミネバリの木からできた櫛の櫛目は静電気も起こりにくく、そのままスッとおさまるんですね。ブラシじゃこうはいかない。

ブースの傍では実演もありました。

硬くて少し重いミネバリの木に、専用のノコギリで歯挽きして、歯先をヤスリで細くしていきます。髪に負担のかからないように微調整していきます。

細かい作業を繰り返して出来るお六櫛を、私も買い求めてみました。持ち歩けるよう小さめのものを選びました。
移動の時、車の中で使えるのが重宝です。

ジャポニスム当日は、ワークショップもあります!使い心地を左右する大事な作業、歯先を尖らせていく工程を体験することができます。所要時間は1時間程度。参加費は3800円です。

4月16日松本ジャポニスム、四柱神社前の「へんみ櫛店」ブースで当日受付です。


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お稽古風景②地唄三味

箏、地唄三味線、尺八の合奏のことを「三曲」といいます。今回はその地唄三味線(三絃とも言う)の教室にお邪魔しました。

「花簪」という曲のお稽古中でした。ニ挺の三味線が、それぞれ違う手を弾く合奏をしていましたが、部屋中が雅な音に包まれていました。

地唄というと箏がつきものですが、箏と同様、地唄三味線の音もかなり雅やかです。

これは奏法の違いもありますが、楽器や道具にもよるのかもしれません。

だって撥が大きいもの。これは撥の重さを使って弾くために、大きく重くできているそうです。

そして駒。重りが入っています。
少し太めの音はこの駒によるものです。

三味線音楽のなかでは最も長い歴史を持っている地唄の三味線。生まれは上方。雅で少し太めの音は上方好みの音なんです。

地唄の曲は幅広く無数にあります。時代の風に上手く乗り続けながら、その時代ごとにたくさんの曲が作られてきました。

曲の由来に想いを馳せながらお稽古するのも楽しいですね。

それから地唄のお稽古の魅力といえば、箏と三味線の合奏ができること!先生が箏を弾いて生徒さんが三味線、生徒さんが箏で先生が三味線、そんな贅沢な稽古ができるのです。

そんな羨ましい稽古をしている地唄・箏曲は松本ジャポニスムのステージ最初の11:00からです。
雅な四柱神社の舞台をお見逃しなく!


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